DRBD(Distributed Replicated Block Device)はLinuxカーネルのブロックデバイスドライバのレイヤで動作するデータ冗長化ソフトウェアです。
単一の共有ストレージを使う場合は単一障害点になる問題点があります。定期バックアップだけでは障害発生時に定期バックアップ以後のデータが失われる問題点があります。DRBDをクラスタ管理システムと合わせて導入することによって、これらの問題点をまとめて解決することができます。

DRBDはOSSですが開発元が法人であるため商用ライセンスも存在しており、弊社では商用ライセンスを使った構築支援サービスを提供しております。

現状の課題

課題
  • 障害発生時が不安…
  • 共有ストレージはコストが高い…
  • どのバージョンを利用すれば良いのかわからない…

サービスの特徴

用途

多彩な用途に活用

高可用性(HA)クラスタシステム、大容量データのバックアップ、災害対策(ディザスタリカバリ)や事業継続計画(BCP)など多彩な用途に活用できます。



リアルタイム同期

独立したコンピュータ上のハードディスクの内容をリアルタイムに同期(最大4ノードまで)可能です。



最適な設定

最適な設定

お客様によって最適な設定は異なります。
課題や要望のヒアリングにより、お客様ごとに最適なバージョン・設定をご案内します。



サポート

丁寧な保守サポート

お問い合わせ時から保守専門チームがサポートします。そのため、問題の調査や対策のご提案が迅速に行えます。

対象

対応プラットフォーム:Linux

Pacemaker / Corosync / Heartbeat RHEL 7.x RHEL 8.x サポート期限
DRBD 8.4 DRBD 9.0 DRBD 9.0
Pacemaker 1.1.12 + Heartbeat 3.0.6 × July 2024
Pacemaker 1.1.12 + Corosync 2.3.4 × July 2024
Pacemaker 1.1.15 + Heartbeat 3.0.6 × July 2024
Pacemaker 1.1.15 + Corosync 2.3.6 × July 2024
Pacemaker 1.1.19 + Corosync 2.4.4 × July 2024
Pacemaker 1.1.20 + Corosync 2.4.4 × July 2024
Pacemaker 2.0.2 + Corosync 3.0.2 June 2029

上記以外の組み合わせにつきましてもお気軽にお問い合せください。

設計・構築サービス内容

  1. ヒアリング
  2. ご提案
  3. 全体設計
  4. 環境構築
  5. テスト・切替

運用保守サポートサービス内容

弊社を一次受け窓口としてサポートサービスを行います。
DRBD有償サポートの詳細については「LINBITクラスタスタック・サポート」の「LINBITクラスタスタック・サポート仕様」をご覧ください。

  • QA対応
  • 障害対応

有償ライセンス販売のみも承っております。ぜひご相談ください。

サポート体制

受付24時間365日
対応平日9:30〜17:30(土・日・祝日・弊社休日除く)
サポート・チャネルメール及び電話(電話の場合は折り返し対応)
応答時間1営業日

FAQ

共有ストレージがRAID構成の場合でも、DRBDを導入するメリットはありますか。

単一障害点(single point of failure)が発生する可能性があるので、回避するためにはDRBDを導入して冗長化することを強くお勧めします。
RAID構成の場合、HDDの故障には対応できますが、RAIDコントローラや共有ストレージ機器の電源などといった故障には対応できません。(*1)
DRBDを使用する場合はマシンが複数台構成となるので、HDDの故障をはじめRAIDコントローラや電源の故障に対して対障害性が高まります。

*1 … RAIDコントローラや電源などが冗長化されているストレージもありますが大変高価です。

共有ストレージを定期バックアップすることでDRBD導入と同様の効果が期待できますか。

定期バックアップは、次回の定期バックアップまでデータの更新が反映されません。
障害が発生した時点で、定期バックアップ後に作成・変更などがあったデータはすべて失われることになります。
また、バックアップデータから復旧する場合は時間がかかり、システム側がクラスタ構成であっても停止せざるを得ません。
DRBDを使用する場合は、障害が発生してもデータがミラーリングされているので、システムを止めることなく稼働し続けることが可能です。
障害から復旧した際にはDRBDが更新されたデータ部分のみを再同期させるので、短時間で復旧できリストアの手間も省けます。

DRBDの災害対策環境では回線速度がボトルネックになりそうですが、解決策はありますか。

DRBDでは効率よくレプリケーションを行うので、LAN経由(ギガビット・イーサーネット環境など)の場合はボトルネックになる可能性は限りなく低いです。ただし、WAN経由の場合は回線の速度とレプリケーション量に依存してボトルネックが現れることがあります。
DRBD Proxyを導入しDRBDと組み合わせて使用して頂くことによって、レプリケーションのトラフィックを削減することが可能です。

DRBDをLinux以外のOS(Windows等)で使用する方法について教えてください。

Linux以外のOSでDRBDの機能を活用する場合は、iSCSIターゲットのレプリケーション構成にします。
iSCSIターゲットマシンにDRBDを導入して内部でリアルタイムレプリケーション環境を構築します。
このDRBD導入済みのiSCSIターゲットを、他のOSから利用してデータ領域などに使用することが可能です。

関連サービス

OSS導入支援
OSS保守サポート

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