株式会社コンバージョン

高い技術力を活かしたサービスをご提供いたします。

DRBD構築支援サービスとは

※本ページに記載されている内容はDRBD8までの古い情報に基づいて記載されている個所がございます。
 最新の情報については弊社お問い合わせフォームからお問い合わせください。

DRBDとはLinuxカーネルのブロックデバイスドライバのレイヤで動作するデータ冗長化ソフトウェアで、Distributed Replicated Block Deviceの略です。

ディスクへの書き込みをコンピュータ上のDRBDを経由して、別のコンピュータのディスクに書き込みます。
簡潔に表すと“ネットワークを介して自動的にリアルタイムミラーリングを行うソフトウェア”です。

単一の共有ストレージを使う場合は単一障害点になる問題点があります。定期バックアップだけでは障害発生時に定期バックアップ以後のデータが失われる問題点があります。DRBDをクラスタ管理システムと合わせて導入することによって、これらの問題点をまとめて解決することができます。

DRBD構築サービス



DRBDの特徴

  • ライセンス料が不要(オープンソースソフトウェア)
  • 独立したコンピュータ上のハードディスクの内容をリアルタイムに同期(最大4ノードまで)
  • 高可用性(HA)クラスタシステム、大容量データのバックアップ、災害対策(ディザスタリカバリ)や事業継続計画(BCP)など多彩な用途に活用できる
  • 高価な外部ストレージ(SAN、NASなど)の置き換えが可能
  • 開発元が法人であり、有償のサポートも提供されている

DRBD導入におけるメリット

共有ストレージを使用している場合の問題点と、それぞれに対するDRBD導入時のメリットを解説します。

DRBD導入におけるメリット  DRBD導入におけるメリット

共有ストレージを使用

  • ストレージに何らかの障害が発生した場合、サービス停止を引き起こす(単一障害点になりやすい)。
  • データの読み込みになんらかのオーバーヘッドが発生する。また、OS独自のメタデータ(ACLなど)を保存できない場合がある。
  • SANなどは導入コスト・保守コストともに高価。

DRBDを導入

  • データは共有されるのではなくノード間で複製されているため、障害が発生してもストレージが単一障害点にならない。
  • 読み込みはローカルにて行うので、共用ストレージ(NAS)と比較して、オーバーヘッドが小さくなる場合がある。また、OS独自のメタデータ(ACLなど)を保存することができる。
  • ローカルディスクを使用するので、共用ストレージ(SAN)と比較して低コストで収まる。

DRBDによるソリューション

DRBDを採用することにより、複数のコンピュータに同時にデータを記録できるため、システム全体の信頼性が飛躍的に高まります。おもにDRBDは次のような用途に最適です。

シェアードナッシング・クラスタ

クラスタ管理システムにDRBDを併用することにより、サービスに加えてデータも冗長化したHA(High Availability、高可用性)クラスタシステムをローコストに実現できます。

従来の共有ストレージを用いるクラスタシステムにおける単一障害点(single point of failure)を回避できる、理想的なシェアードナッシング・クラスタを手軽に構築できます。さらにDRBDはファイルシステムやデータ形式を問わないため、データベース、ログ、ファイルサーバの共有ファイル、メールボックスなど、任意のデータファイルにお使いいただけます。

クラスタ管理システム(heartbeatやLifeKeeper)と組み合わせることができますが、当社では全世界レベル、および社内でも実績があるheartbeat (オープンソースソフトウェア)との組み合わせを中心に、HAクラスタシステムを構築・サポートします。

DRBD導入におけるメリット  DRBD導入におけるメリット

リアルタイムバックアップ

DRBDは最大16テラバイトのディスク領域のリアルタイム・レプリケーションをサポートします。
書き換えられた箇所だけを同期させるしくみになっているため、メンテナンスやネットワーク障害でレプリケーションを中断・再開したときも、高速な自動再同期が可能です。

さらにLVM (Linux Volume Manager)やストレージ機器のスナップショット機能と併用すれば、数テラバイトもの大容量ディスク領域のフルバックアップイメージをほぼ瞬時に作成できます(ゼロタイム・バックアップ)。

DRBDはクラスタシステム構築だけではなく、純粋なバックアップ用途で利用することも可能です。
多くのリアルタイムバックアップ製品との大きな差異は、DRBDはバックアップの対象となるデータファイルが限定されないことと、ライセンス料が不要であるという2点です。

リアルタイムバックアップ

リモート・レプリケーション

DRBDは、最大4台のコンピュータ間のレプリケーションをサポートします。
災害対策(ディザスタリカバリ)や事業継続(BCP)の観点から、サーバのデータをリアルタイムに遠隔地に複製し、さらなるサービスの冗長化も実現できます。データベースやメールなど、一度失ったら再取得できないデータも安全に保護できます。

リモート・レプリケーション

DRBDを導入してもローカルな環境下のHAクラスタシステムの場合、火災や地震といった災害、あるいは何らかの理由でクラスタシステムの両ノードが故障するようなケースには対応できません。
リモート・レプリケーションの機能を活用して遠隔地のサーバに対してもレプリケーションを行うようにすれば、より安全性の高い強固なシステムを構築することが可能です。

リモート・レプリケーション

DRBD Proxyについて

DRBD Proxyについて

DRBD ProxyはDRBDを使用するにあたり、発生するスループットを向上させるソフトウェアです。
WAN回線を経由した継続的データ保護(CDP)やディザスタリカバリ構築時のレプリケーションのトラフィック削減や、低速ネットワーク間におけるサーバミラー化などの用途に適します。DRBD ProxyとDRBDを組み合わせると、データ圧縮機能と一時保管バッファが使えるようになります。
データ圧縮により時間あたりの転送データ量を増やすことができます。一時保管バッファにより、WAN転送能力を超えるデータを蓄えた後にゆっくり転送することによって、アプリケーションのI/O待ち時間を大きく短縮します。

DRBD Proxyについて

iSCSIターゲットのレプリケーション

DRBDはファイル単位のレプリケーションではなく、ブロックデバイスのレイヤで動作するレプリケーションソフトウェアです。このため、iSCSIターゲットのレプリケーションにも対応します。DRBDはLinux上で動作しますが、iSCSIイニシエータをサポートするWindows/UNIX/MacOSなど他OSのファイルのローコストなレプリケーションにも活用できます。

例えば、これまでWindowsサーバ環境でのHAクラスタを構築しようとすると、Windows用に提供されたソリューションを半強制的に選択せざるを得なかったのが、DRBDとiSCSIという技術を組み合わせることによって、オープンソースソフトウェアによるWindows環境向けのソリューションが提供できます。

iSCSIターゲットのレプリケーション

また、Xenのライブ・マイグレーションやVMwareのVMotionを実現するためのストレージとしての活用も可能です。

iSCSIターゲットのレプリケーション


FAQ - よくある質問とその答え

DRBDに関する質問、疑問などについてお答えします。

DRBDの導入要件について教えてください。
OSはLinuxのみ対応しています。
カーネルのバージョンは2.6.xで、導入ディストリビューションとしてはRed Hat Enterprise Linux、CentOSが主な当社実績としてあげられます。
Linuxが稼働していることと、2台以上の導入対象マシンが必要です。XenやVMwareの仮想環境でも動きます。
DRBDそのものには自動フェイルオーバー機能がありませんので、通常は合わせて自動フェイルオーバー機能を持つクラスタ管理システムを導入する必要があります。
DRBDのレプリケーションの仕組みについて教えてください。
DRBDはLinuxカーネルのブロックデバイスドライバのレイヤで動作します。
プロセスがファイルを更新すると、ファイルシステムがそのデータをディスクに書き込もうとします。
この時、DRBDデバイスからリモートサーバのDRBDに対して書き込み情報がレプリケーションされるため、ローカルのディスクに書き込むのと同時に、リモートサーバのディスクにもデータを書き込みます。
したがってディスクへの更新は、リアルタイムにリモートサーバにも書き込まれ、常に同じデータが保存されます。

DRBDのレプリケーションの仕組みについて教えてください。

共有ストレージがRAID構成の場合でも、DRBDを導入するメリットはありますか。
単一障害点(single point of failure)が発生する可能性がありますので、回避するためにはDRBDを導入して冗長化することを強くお勧めします。
RAID構成の場合、HDDの故障には対応できますが、RAIDコントローラや共有ストレージ機器の電源などといった故障には対応できません。(*1)
DRBDを使用する場合はマシンが複数台構成となるので、HDDの故障をはじめRAIDコントローラや電源の故障に対して対障害性が高まります。

*1 … RAIDコントローラや電源などが冗長化されているストレージもありますが大変高価です。
共有ストレージを定期バックアップすることでDRBD導入と同様の効果が期待できますか。
定期バックアップは、次回の定期バックアップまでデータの更新が反映されません。
障害が発生した時点で、定期バックアップ後に作成・変更などがあったデータはすべて失われることになります。
また、バックアップデータから復旧する場合は時間がかかり、システム側がクラスタ構成であっても停止せざるを得ません。
DRBDを使用する場合は、障害が発生してもデータがミラーリングされているので、システムを止めることなく稼働し続けることが可能です。
障害から復旧した際にはDRBDが更新されたデータ部分のみを再同期させるので、短時間で復旧できリストアの手間も省けます。
DRBDのディザスタリカバリ環境では回線の速度がボトルネックになりそうですが、解決策はありますか。
DRBDでは効率よくレプリケーションを行うので、LAN経由(ギガビット・イーサーネット環境など)の場合はボトルネックになる可能性は限りなく低いですが、WAN経由の場合は回線の速度とレプリケーション量に依存してボトルネックが現れることがあります。
DRBD Proxyを導入しDRBDと組み合わせて使用して頂くことによって、レプリケーションのトラフィックを削減することが可能です。

※DRBD Proxyの詳細は、本ページの「DRBD Proxyについて」をご参考ください。
DRBDをLinux以外の他のOS(Windowsなど)で使用する方法について教えてください。
他のOSでDRBDの機能を活用する場合は、iSCSIターゲットのレプリケーション構成にします。
iSCSIターゲットマシンにDRBDを導入して内部でリアルタイムレプリケーション環境を構築します。

このDRBD導入済みのiSCSIターゲットを、他のOSから利用してデータ領域などに使用することが可能です
DRBDの実績について教えてください。
DRBDは1999年から開発が継続していて、SUSE Linux Enterprise Serverは正式にDRBDを採用しています。
また、MySQL社はLinbit社とサポート契約を結び、「DRBD for MySQL High Availability」を提供しています。
開発元のLINBIT社(オーストリア、ウィーン市)によると、DRBDは推定約20万セットの稼働実績があります。

日本ではサードウェア社がLINBIT社のパートナーとして活動しており、国内でのDRBD導入についても多数の実績があります。
DRBDのサポート内容はどのようなものになりますか。
開発元LINBIT社のDRBD Certified Partnerであるサードウェア社と当社の間でパートナー契約を締結しており、日本語による有償サポート(DRBDの技術サポート、構築支援サービスなど)を提供しております。
障害があった場合の調査・対応については当社が対応させて頂きます。

サポート内容の詳細については、サポートサービスをご覧ください。


DRBD導入とサポート

構築サービス

当社ではDRBDインストール構築サービスを行っております。
お客様の要望に従いましてDRBDのご提案・構築を行わせて頂きます。

導入にあたっての流れ

導入にあたっての流れは、下図のようになります

ヒアリング

お客様へ課題やご要望などをヒアリングします。複合的、客観的な視点から現状を把握します。

ご提案

ご要望や問題点を詳細に分析し、最適なDRBDの導入とそれに伴うシステム構成をご提案します。

全体設計

お客様のご要望を元に、パフォーマンス・セキュリティが最適なシステムとなるよう、設計を行います。また、システム導入に伴う実施・移行計画の作成と、スケジュールの進捗管理、運用設計を行います。

環境構築

決定されたパラメータをベースにソフトウェアのインストール作業を行います。

テスト・切り替え

テスト仕様書に沿った動作確認を行い、既存サーバから新規サーバへの切り替え作業を行います。

運用保守サポート

ソフトウェアの不具合に対する問い合わせを受け付け、障害調査を行います。

構築サービス費用

あくまでも一例となりますが、構築サービス費用を下記に掲載します。

ヒアリング・システム全体設計
¥50,000
インストール・設定・単体テスト作業
¥300,000
結合テスト、サーバ切り替え作業
¥75,000
ドキュメンテーション(手順書作成)
¥100,000

サポートサービス

当社ではDRBDの有償サポートを合わせてご提供させていただいております。
有償サポートをご購入いただけますと、当社にてサポートをさせていただくことが可能となります。

料金 ベーシック プラス エンタープライズ
DRBDサブスクリプション 1
168,000円
210,000円
294,000円
Pacemakerサブスクリプション 1
192,000円
240,000円
336,000円
DRBD+Pacemakerサブスクリプション・セット 1
240,000円
300,000円
420,000円
サポート対象ソフトウェア
サポート対象ディストリビューション 2
Red Hat Enterprise Linux 5, 6,7
SUSE Linux Enterprise Server 10,11
Oracle Linux 6.3
Debian GNU/Linux6,7
CentOS 5,6,7
Ubuntu Server Edition 10.04 LTS,12.04LTS,14.04LTS
XenServer 5,6 (DRBDのみサポート)
クラスタソフトウェア Heartbeat
Heartbeat 3.0.5 以上
Pacemaker
Pacemaker 1.0.11 以上
Corosync
Corosync 2.3 以上
resouce-agents
resouce-agents 3.9.6 以上
レプリケーションソフトウェア DRBD
DRBD 8.3.16または8.4.5 以上または9.0.0以上
DRBD Proxy (有償ライセンス製品)
オプション
オプション
オプション
DRBD RDMA Module (有償ライセンス製品)
オプション
オプション
オプション
認定バイナリの提供
認定バイナリ(RPM/.deb)の提供
ホットフィックスの提供
×
インシデントサポートの提供方法
インシデント数 3
10回/年
無制限
無制限
電子メールによるサポート
当社営業時間 5
当社営業時間 5
24時間365日 4
電話によるサポート
×
当社営業時間 5
当社営業時間 5
応答時間 標準時の初期応答時間
2営業日以内
8時間以内
4時間以内
緊急時の初期応答時間 6
×
4時間以内
1時間以内
SSHによるリモートログインおよびトラブルシューティング 7
×
インシデントサポートの内容
30日間インストールサポート(初回契約時) 3
アクティブ/スタンバイ構成(2ノード)
Pacemakerとの組み合わせ 8
Red Hat Cluster Suiteとの組み合わせ
×
デバイスサイズ 9
~16TB
~32TB
~64TB
ディアルプライマリサポート
×
デバイススタック(3ノード以上)
×
パフォーマンスチューニング
×
×

※1 ノードは、「高可用性クラスタのメンバーとして実行するように設定されている(物理または仮想)サーバです。サポート契約は2ノード以上が前提になります。
※2 ここに記載されていないディストリビューションのサポートを必要とする場合はお問い合わせください。
※3 サポート初回契約後30日以内のインストールと設定に関するサポートはインシデントカウントから除外します。
※4 当社営業時間外は緊急時の対応のみに限られ、LINBIT社による英語でのサポート提供になります。「緊急時」は※6をご覧ください。
※5 当社営業時間は月曜から金曜の10:00〜12:00、13:00〜17:00です。ただし、祝日と12月29日〜1月4日を除きます。
※6 緊急時とは、本番運用しているシステムにあって、目的となるサービスが起動できないか応答がなく、代替策が見いだせない場合のことです。
※7 Heartbeat V1形式(Pacemakerを使わない旧方式)はサポート対象外になります。
※8 DRBD+Pacemakerサブスクリプション・セットの契約が必要です。
※9 DRBDでレプリケートするデータ領域サイズの合計値です。4個の500GBの領域を複数サーバ間でレプリケートしている場合、2TBになります。

サポートできるソフトウェアの組み合わせ

Pacemaker/Corosync/Heartbeat RHEL 5.x RHEL 6.x RHEL 7.x
DRBD 8.3 DRBD 8.4 DRBD 8.3 DRBD 8.4 DRBD 9.0 DRBD 8.4 DRBD 9.0
Pacemaker 1.0 + Heartbeat × × N/A N/A
Pacemaker 1.1 + Heartbeat N/A N/A ×
Pacemaker 1.1 + Corosync N/A N/A ×

【凡例】
○: サポート、△: 既存システムに限定してサポート、×: サポート対象外、N/A: 組み合わせ不可

お問い合わせ

お電話、または電子メールでのサポートとなります。
何か障害があった場合には、当社にて調査・対応させて頂きます。
基本的に翌営業日までにはご回答いたします。解決できない場合でも進捗をご報告いたします。
ソース解析などの必要が発生した場合には、開発元と連携して解析作業を行います。


関連サービス

技術情報 OSSコミュニティへの道 社内システム
お電話でのお問い合わせ 03-6429-2880 (土日祝日除く) お問い合わせフォーム
ページトップへ