5分で簡単に構築可能な全文検索サーバー「Fess (フェス)」

なかなかのパワーワードを売りにしたFessですが、Javaの実行環境があれば、WindowsでもLinuxでも動作するオープンソースの全文検索サーバーです。
年々容量が増していくファイルサーバーの中から見たい資料がすぐに見つけられず、何か手軽で良いものはないかと探していたところ、上記のワードに惹かれて試用してみました。

インストール

Fessには検索エンジンにElasticsearchが組み込まれており、Fess単体でも利用できますが、本番環境等できちんと運用するのであれば、組み込みのElasticsearchでの稼働は非推奨となり、別途 OpenSearchまたはElasticsearchをインストールして連携させることが推奨されています。

今回はお試しなので組み込みのElasticsearchを利用することにして、用意したものは、手持ちのファイルサーバーとJava(JDK)、Fess本体のみです。
Javaや検索エンジンは、公式サイトにFessのバージョン毎に対応したバージョンの入手先がリンクされていますので、そこから2022-11-17にリリースされた最新版のFessとそれに対応するJavaをダウンロードしました。

インストールしたもの

  • fess-14.5.0.zip
  • OpenJDK17U-jdk_x64_windows_hotspot_17.0.5_8.msi

筆者の腕では5分という訳にはいきませんでしたが、ダウンロードからJavaのインストール、環境変数(JAVA_HOME)の設定を含めて、30分程度で起動まで漕ぎ着けることができました。

起動後の設定

起動後はブラウザからにアクセスし、初期管理アカウント/パスワードでログインします。

管理UIhttp://localhost:8080/admin
初期アカウントadmin
初期パスワードadmin
  1. 管理UIの左メニューからクローラ→ファイルシステムと辿って、どのディレクトリからデータを収集するかといったクロール設定。
  2. システム→スケジューラに移動し「Default Crawler」を選んで「今すぐ開始」ボタンをクリック。
  3. 最後にシステム情報→クロール情報にてインデックスが作成されていることが確認できれば完了。

検索画面から特定のキーワードを入力するだけでファイルサーバー内の設定したディレクトリを全文検索して結果を表示してくれるので、手軽にファイルサーバーから資料を探せるようになりました。

まとめ

Fessはファイルシステムだけではなく、Webサイトやデータベースなどもクロールして検索対象にできるので、社内のポータルサーバと連携させて社内情報の全文検索機能を実装させるなど様々なシーンで活用できると思います。

※本記事は弊社保守サポートサービスに加入された方向けの情報配信メルマガ「OSSサポートサービスメールマガジン」から転記しております。

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